それいけヒーロー部
話の間かっちゃん先輩と一緒に大人しくだんまりしてたタロー先輩が急に復活した。
「お前らの活動って、風紀とか教師連中があんまりよく思ってないんだよ。」
「なんで?」
「自分たちの仕事取られてるからじゃね?くるみたちがやってることって、本来なら風紀とか生徒指導の教師がやることだろ。」
「え、でもさ、結果的に仕事減ってるんだから良いじゃん別に。」
「そこは知らねぇけど、プライドとかそんなもんじゃない?」
「よくわからんなぁ。」
風紀の人たちって確かにプライド高そうだけどさ。
自分が風紀だからって人を見下しているようなそんな感じ。
同じ生徒であることに変わりはないはずなんだけどね。
「まぁ、そういうことだからちゃんと自分がスパイダーだってことは隠した方がいいぞ。もし風紀の人間に知られたら何されるかわかんねーからな。」
「かっちゃん先輩…」
頭をガシガシ書きながらちらりともこちらを見ずに勝っちゃん先輩が言った。
「…あたしは先輩たちに心配されているってことでOKですか?」
「先輩たち、くるみの秘密握って脅す予定じゃなかったんですか?」
「………そういえばそうだった。」
「そうだね。忘れてた。」
「ぶはっ かっちゃん先輩もタロー先輩も本来の目的忘れすぎじゃないっすか!心配あざす!」
「なっ、違うぞ?!オレたちはお前に写真を消してもらおうと思ってだな、つまりだ、お前の秘密をばらされたくなかったら写真削除しろやぁぁ!!」
「なるほどこれがかっちゃん先輩の発狂か。」
「くるみちゃん、冷静に分析してないであげて。かっちゃん恥ずかしくて隠れちゃうから。」