それいけヒーロー部

「それはつまり、あたしが裏役員として生徒会の味方になって情報を先輩に流して、捕まえるお手つだいをしろと。そういうことでオッケーですか？」



「うん。理解が早くて助かるよ。」



「あたしに裏切り者になれと。」



「まぁ、簡単に言うとそういうこと。」



「断ったら？」


「君が覆面の一員だと教師、風紀含め全校生に公表するかな。君は最高の餌になる。」



「なるほど、やっぱりただの脅迫でしたか。」




しかも金取られるとかあそう言うあたしにっ限った話じゃなかったわ。


さすが裏でいろいろやってるだけあるね先輩。




「ちなみになんすけど、もし全校生、風紀、教師にあたしの存在がばれたらどうなりますかね？」



「そこはどうなるとは断言できないけど、今まで君たちにやられて復讐したいと思っている奴らには狙われるだろうね。

あと、風紀の連中は君を使って君たち覆面集団に何か仕掛けようとするかもしれない。」



「あー、じゃあ最後に一個なんですけど、……あたしが生徒会につく利点ってなんですか？」



「ふふ　そう言うところしっかりしてるよね。

くるみちゃんが生徒会についてくれたら、君だけは見逃してあげる。どう転ぶかわからないけど、全員捕まえたら君はお役御免と言うことで自由の身。」




ヒーロー部についたらこの先ずっと追われる身。

生徒会についたら裏切り者だけど最終的には自由の身。



それなら選ぶのは決まっている。





「わかりました。やりましょう裏役員。」