それいけヒーロー部

なんで外なのかって?

周りに誰もいないのが明確にわかるからだよ!



ということでやってきました、中庭。



前回かっちゃん先輩たちと一緒にランチした中庭だが、意外とここには人が来ない。



いや、もしかするとかっちゃん先輩たちが現れるから人が寄り付かないだけかもしれないな。




「簡潔に話せよ。」




早速購買で買ってきた弁当を食べ始めるマリリンに小さく笑いながら、今朝の事を簡潔にまとめる。





「沼田先輩にヒーロー部のことがばれて、交換条件だされた。」



「前回とまんま同じじゃねえか。条件って?」



「…ヒーロー部の情報を生徒会に流せってさ。」



「は?つかまっちまうじゃん。」



「裏切り者になって情報流せばあたしは解放してくれるらしいよ。自由の身。」



「……副会長のあの態度からすると、お前はそれを受けたのか。」



「うん。」



「あいつらのこと売れんのか?」



「だってさ、情報流さなかったら全校生にあたしのことばらすとか言うんだもん。理不尽な交渉っすよね。」



「…で、これからどうすんの?」



「うーん…とりあえず、マリリンがこうやって気づいてくれるってことはあたしの計算内なのね。そんで、」



今、目の前から来る3人組があたしと沼田先輩の接触を目撃してあたしに話しかけに来てくれることも計算内なのさ。







< 67 / 344 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop