それいけヒーロー部

引っ張られた方向におっとっととよろけると、その先にいたのは馬の覆面。

え、なにこれ怖いんですけど。




「ちょっとボクたちとお話しない?」

「…嫌です」


だってなんか身の危険というか、アヤシイにおいというか、あたしの第六感が全力で叫んでいるのですよ。

この集団に関わったらろくなことがないって。




掴まれている鞄を思いっきり引き寄せて、その勢いのまま次は捕まらないように全力で走った。



後ろでは「待ってくれヒーロー!!」というなんともアホ丸出しの叫び声が聞こえたような聞こえないような。



なんにせよ、あの集団は関わるべきではない。



だってあれの中身は、顔は隠していたけれど服装や声から判別すると最初助けを求めたはずの4人組だ。



何を思って覆面なんてかぶって舞い戻って来たのか知らないが、絶対に頭悪いこと考えてる。


馬と大仏とツタンカーメンと宇宙人のマスクを瞬時に用意できる4人組なんて絶対に変。

ふつうじゃない。



走りながらの考察だったためまとまりのないものになってしまったが、要はそこだ。





あの集団はふつうじゃない。




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