それいけヒーロー部


「おい。羽島が欲しいって言ってもくるみちゃんはやらないぞ。」


「ちょ、そんなことはどうでもいいんだけど、あたしのことハムだと思ってんの?なにそれ?聞き捨てならない。」



「ハムと言ってもハムスターのハムですよ?かわいいかわいい。」




ひょろ黒先輩の発言が「そんなことどうでもいい」認定されたのが愉快で仕方ないんだが。

いいぞハム先輩もっと言ってやれ。




「は、ハムスターだなんて…ちっちゃいって言いたいのね?」



「そうです。ちみっこい。かわいい。」



「ちょっとくらいかわいいとか言えば許されると思ったら大間違いだからね!もっと言ってくれないと許さん!」



「ハム先輩かわいいっす!小動物特有の愛らしさ!ほお袋おっきい!すぐゲージから脱走する!テレビの配線とかダメにする!」



「後半二つは完全に褒めてないよねそれ!」




「近所のさぁちゃんの家に昔いたハムスターを思い出しました。」





名前はひまわりだったかな。

ひまわりの種食べてるのを見て共食いだと騒いだっけな…





「お前らな、オレも話に交ぜろよ!」



「羽島うるさい。」


「会長黙ってもらっていいっすか?」


「…なんで今日来たばかりの一年にまでこんな扱いされるんだ。」



「それはほら、オーラが。」




この人はいじってもいい人のオーラが出まくってるっすよ。






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