それいけヒーロー部

「今から話すことは、先程も言いましたが、あたしが自分の耳で聞いて知っていることだけです。

その真偽は今調査中であたしの中でも曖昧です。」




4人に確認するように視線を向けると、4人とも頷いた。



「かっちゃん先輩が言うには、かっちゃん先輩のクラスの元風紀の先輩が本屋で漫画の単行本を万引きしようとしたそうです。

で、かっちゃん先輩が声をかけ万引きを止めさせようとしたら相手がその場で騒ぎだし、かっちゃん先輩を万引き犯にでっち上げたんだとか。


その後、万引きをしようとしていた元風紀の先輩はかっちゃん先輩が自分のことをばらすと思ったのか、生徒会役員である沼田先輩にかっちゃん先輩が万引きをしようとしていたと嘘の報告をしたようです。

そして、沼田先輩がかっちゃん先輩たちにその話を突き付けに行って返り討ちにされたところをあたしが助けました。

かっちゃん先輩が自分はやっていないと言っても信用してもらえなかったと言っていました。」




ここまでの話を聞いた4人はなにか思うところがあるのか、誰も一言も発しなかった。





「生徒会はこの事件をどう思いますか?」






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