なんか、うまく言えないけど。
いつもと変わらない教室。
昨日のことがあったからかな?
なんか重いけど。

でも、
ちょっとぐらいのキツい視線なんて平気。
だって、そんなの日常茶飯事。




「祐希来たよ。あっちいこ。」
コソコソしてる今の声は奈美の派閥。

「祐希おはよっ!」
声をかけてきたのは私の派閥。


元は同じ派閥だった私たち。
それでも今では対立してる派閥同士だ。





高校ってのは九割が派閥の世界。
クラスには、わかりやすいほど
派閥がある。


もちろん分かれていればぶつかるし、
一緒にいれば従う。

もちろん派閥の中の誰かが
他の派閥とぶつかれば
「vs」が付く程の省き合いが始まる。



今思えばくだらないよ。
ぶつかったって何にも意味無いのに、
クラスの中の「地位」が欲しくて
あの時みんなは狂ってた。
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