クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
知ってるなんてもんじゃない。私が人生で初めて告白して振られた相手なのだから。
朝比奈先輩がアストライア社に就職したなんて……。あっ、でも彼は確か御曹司って噂あったけど、それがアストライア社だったの?
寄りにも寄って何で同じ課の上司なんだろう。
マズイ、マズイよ~。どうか、私の事なんて忘れていますように。
「池野さん?」
真田さんが心配そうに私の顔を覗き込むと、エレベーターの扉が開いて話の本人が現れた。
「真田?」
営業帰りなのか、黒のビジネスバッグを持った朝比奈先輩が真田さんに気づいて目を向ける。
「あ、朝比奈。ちょうど良いところに帰って来た。佐藤さんの後任なんだけど、彼女に決めたから」
真田さんが私の肩を軽く叩くと、朝比奈先輩の視線が私に向けられた。
朝比奈先輩がアストライア社に就職したなんて……。あっ、でも彼は確か御曹司って噂あったけど、それがアストライア社だったの?
寄りにも寄って何で同じ課の上司なんだろう。
マズイ、マズイよ~。どうか、私の事なんて忘れていますように。
「池野さん?」
真田さんが心配そうに私の顔を覗き込むと、エレベーターの扉が開いて話の本人が現れた。
「真田?」
営業帰りなのか、黒のビジネスバッグを持った朝比奈先輩が真田さんに気づいて目を向ける。
「あ、朝比奈。ちょうど良いところに帰って来た。佐藤さんの後任なんだけど、彼女に決めたから」
真田さんが私の肩を軽く叩くと、朝比奈先輩の視線が私に向けられた。