クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
社内でも絶大な人気を誇るイケメン三人衆の朝比奈先輩、真田さん、織田君が並んで座る姿は圧巻だ。

みんな俳優かモデルと言ってもおかしくない容姿。

ここ数日で、私は彼らの人気の凄さを思い知った。

彼らのファンの女子社員のやっかみや陰口が半端ないのだ。

これで朝比奈先輩との同居が社内にバレたら殺されるかもしれない。

彼は行く行くはアルファ社の社長になる人だし、顔も良くて仕事も出来てお金持ち。

超優良物件の朝比奈先輩とお近づきになりたい女子社員はごまんといる。

「ビールは行き渡りました?」

幹事の織田君がみんなに声をかける。

いつの間にか私の前のコップにもビールが並々と注がれていた。

ちらりと隣の佐藤さんの席を見れば、織田君が手配したのか烏龍茶が置かれている。

ビール苦手なんだけどな。私も烏龍茶欲しい。でも、ここで飲めないって言ったら……せっかくのいい雰囲気壊しちゃうよね。
< 109 / 297 >

この作品をシェア

pagetop