クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
「では、朝比奈さん、乾杯の音頭をお願いします!」
織田君が朝比奈先輩に向かって明るく声をかけると、朝比奈先輩がビールの入ったグラスを手に取った。
「では、ご指名を頂いたので一言。まだあと一週間ありますが、佐藤さん、本当にお疲れ様でした。こう見えて佐藤さんは私の先輩です。……佐藤さん、池野さん、また営業課の皆さんの今後のご健勝とご発展を祈念しまして乾杯!」
朝比奈先輩がグラスを掲げて高校時代に見せたようなクールな笑みを浮かべる。
課のみんなも「乾杯!」と笑顔で言うと、グラスを口へ運んだ。
……苦い。
勢いでグラス半分まで飲んじゃったけど、やっぱりビールって苦手だ。
「おっ、 陽世莉ちゃん、いい飲みっぷり。もっと飲んでね」
織田君が笑顔ですかさず私のグラスにビールを注ぐ。
「いや、でも……私……のめ‼」
“飲めないんです”と言おうとしたのに、織田君が私の言葉を遮った。
織田君が朝比奈先輩に向かって明るく声をかけると、朝比奈先輩がビールの入ったグラスを手に取った。
「では、ご指名を頂いたので一言。まだあと一週間ありますが、佐藤さん、本当にお疲れ様でした。こう見えて佐藤さんは私の先輩です。……佐藤さん、池野さん、また営業課の皆さんの今後のご健勝とご発展を祈念しまして乾杯!」
朝比奈先輩がグラスを掲げて高校時代に見せたようなクールな笑みを浮かべる。
課のみんなも「乾杯!」と笑顔で言うと、グラスを口へ運んだ。
……苦い。
勢いでグラス半分まで飲んじゃったけど、やっぱりビールって苦手だ。
「おっ、 陽世莉ちゃん、いい飲みっぷり。もっと飲んでね」
織田君が笑顔ですかさず私のグラスにビールを注ぐ。
「いや、でも……私……のめ‼」
“飲めないんです”と言おうとしたのに、織田君が私の言葉を遮った。