クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
「真田さん、なに内緒話してるんですか?」
ちょっとスネた顔で織田君が聞くと、真田さんはニコリと笑った。
「『顔色が良くなって安心した』って池野さんに言ったんだよ。朝比奈、これ今日の会議の資料」
真田さんは織田君の追及をさらりとかわし、朝比奈先輩のデスクまで近づいて彼に資料を手渡す。
「ああ、助かった」
資料を受け取った朝比奈先輩が真田さんに目で頷くと、真田先輩は含み笑いをした。
「大事なペットの具合はどうなの?フレックス取って世話するくらいだから元気になった?」
真田先輩が意味ありげな視線を朝比奈先輩に投げる。
……ペットって私?
思わぬ真田さんの言葉に、私は目を見開く。
朝比奈先輩……やっぱり私を心配してフレックスにしたんだ。
二人のやり取りが気になって耳をそばだてていると、朝比奈先輩がムスッとした顔で真田先輩に返し、私にチラリと目をやる。
ちょっとスネた顔で織田君が聞くと、真田さんはニコリと笑った。
「『顔色が良くなって安心した』って池野さんに言ったんだよ。朝比奈、これ今日の会議の資料」
真田さんは織田君の追及をさらりとかわし、朝比奈先輩のデスクまで近づいて彼に資料を手渡す。
「ああ、助かった」
資料を受け取った朝比奈先輩が真田さんに目で頷くと、真田先輩は含み笑いをした。
「大事なペットの具合はどうなの?フレックス取って世話するくらいだから元気になった?」
真田先輩が意味ありげな視線を朝比奈先輩に投げる。
……ペットって私?
思わぬ真田さんの言葉に、私は目を見開く。
朝比奈先輩……やっぱり私を心配してフレックスにしたんだ。
二人のやり取りが気になって耳をそばだてていると、朝比奈先輩がムスッとした顔で真田先輩に返し、私にチラリと目をやる。