クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
「私の事……気づいたんですか?」

その言葉にハッとして朝比奈先輩の顔を見ると、彼は小さく微笑した。

「高校の時とは違う。もうお前は俺の生活の一部だ。俺がいいと言うまで勝手にうちを出ていくことは許さない」

とても穏やかな目でそう言うと、朝比奈先輩は私の顎をつかんで口付ける。

朝比奈先輩の優しいキスを私は拒めなかった。
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