クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
前に自立したくなって家を出たと言っていたが、実際は家に居ずらくて出ていったのではないだろうか。
だから、アパートがあんな事になっても実家を頼れなかったのだろう。
図書館のバイトの話も何気なく聞き、俺の欲しかった情報を引き出せた。
やはり、ひよこはあの人に直接会っている。
「過去の誤解を解いて、少しは俺を怖がらなくなった」
「過去にっていつの話?やっぱり、池野さんがうちに入る前の事?彼女、最初に朝比奈見た時、ビクビクしてて初対面って訳じゃなさそうだったけど」
「高校の卒業式に告白してきた女の子の一人だった」
「ふうん。あの時朝比奈、何人も女の子に捕まってたっけ。その中に池野さんがいたのか。まあ、朝比奈の事だからこっぴどく振ったんだろうね。でも、その時の女の子が今は朝比奈と同居してるんだから不思議な縁だよね」
真田が一見無邪気に見える顔で微笑む。
お前もその同居に一役買ってるだろう。
だから、アパートがあんな事になっても実家を頼れなかったのだろう。
図書館のバイトの話も何気なく聞き、俺の欲しかった情報を引き出せた。
やはり、ひよこはあの人に直接会っている。
「過去の誤解を解いて、少しは俺を怖がらなくなった」
「過去にっていつの話?やっぱり、池野さんがうちに入る前の事?彼女、最初に朝比奈見た時、ビクビクしてて初対面って訳じゃなさそうだったけど」
「高校の卒業式に告白してきた女の子の一人だった」
「ふうん。あの時朝比奈、何人も女の子に捕まってたっけ。その中に池野さんがいたのか。まあ、朝比奈の事だからこっぴどく振ったんだろうね。でも、その時の女の子が今は朝比奈と同居してるんだから不思議な縁だよね」
真田が一見無邪気に見える顔で微笑む。
お前もその同居に一役買ってるだろう。