クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
「あの……何で私も一緒に呼ばれたんでしょう?私……何か悪い事したんでしょうか?」
ひよこが俺にだけ聞こえるように小声で恐る恐る聞いてくる。
「うちの会社の会長の顔を知っているか?」
「……社長のお顔は社内報とかテレビとかかで拝見して知ってるんですけど、会長のお顔はまだ……」
「じゃあ、会えばわかる」
意味ありげに言うと、ひよこは首を傾げた。
「え?朝比奈先輩、それはどういう意味ですか?」
「俺が説明するより、会った方が早い」
まあ、会えばさぞかし驚くだろうな。
エレベーターに乗り、会長室がある二十三階で下りて左手に進み会長室に向かう。
会長室の前に着くと、氷室がドアをノックした。
俺はひよこの手を離したが、彼女は何かにすがるように俺のスーツの袖を掴む。
「さあ、入るぞ」
ひよこに声をかけ、氷室に続いて会長室に入る。
二十四畳程の広い会長室。
ひよこが俺にだけ聞こえるように小声で恐る恐る聞いてくる。
「うちの会社の会長の顔を知っているか?」
「……社長のお顔は社内報とかテレビとかかで拝見して知ってるんですけど、会長のお顔はまだ……」
「じゃあ、会えばわかる」
意味ありげに言うと、ひよこは首を傾げた。
「え?朝比奈先輩、それはどういう意味ですか?」
「俺が説明するより、会った方が早い」
まあ、会えばさぞかし驚くだろうな。
エレベーターに乗り、会長室がある二十三階で下りて左手に進み会長室に向かう。
会長室の前に着くと、氷室がドアをノックした。
俺はひよこの手を離したが、彼女は何かにすがるように俺のスーツの袖を掴む。
「さあ、入るぞ」
ひよこに声をかけ、氷室に続いて会長室に入る。
二十四畳程の広い会長室。