クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
目の前にはブラックの総革張りの高級応接セットがあり、その横には一九四二年に販売されたアストライア自動車初の乗用車アストライアα型が置いてある。奥には執務用のデスクがあり、会長であるじいさんはこちらに背を向けて、窓の外の景色を眺めていた。
じいさんがゆっくりとこちらを振り向き、頬を緩めて笑う。
「急に呼んですまんのう。 陽世莉ちゃん、元気にしとったか? 」
じいさんの姿を見たひよこが目を大きく見開き、口をパクパクさせている。
かなり驚いていて声も出ないと言ったところか。
「そう言えばまだ正式に自己紹介はしてなかったのう。わしは朝比奈源蔵。悠人の祖父でアストライアの会長をしとる」
じいさんがひよこを目を見る目はとても楽しげだ。
「一体何の用ですか?」
俺は非難がましい視線をじいさんに向ける。
「まあ、そんな怖い顔をするな」
ハッハッハと声を上げて笑いながら、じいさんが俺をなだめようとする。
じいさんがゆっくりとこちらを振り向き、頬を緩めて笑う。
「急に呼んですまんのう。 陽世莉ちゃん、元気にしとったか? 」
じいさんの姿を見たひよこが目を大きく見開き、口をパクパクさせている。
かなり驚いていて声も出ないと言ったところか。
「そう言えばまだ正式に自己紹介はしてなかったのう。わしは朝比奈源蔵。悠人の祖父でアストライアの会長をしとる」
じいさんがひよこを目を見る目はとても楽しげだ。
「一体何の用ですか?」
俺は非難がましい視線をじいさんに向ける。
「まあ、そんな怖い顔をするな」
ハッハッハと声を上げて笑いながら、じいさんが俺をなだめようとする。