クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
朝比奈先輩は私の言葉に顔をしかめると、私の顎を掴んで私の瞳を捕らえた。
「こら、また逃げるな。こんなんじゃあ、会長に疑われるぞ」
「……逃げてません。でも……会長を騙す自信はありません」
弱気の私を見て、朝比奈先輩がフッと頬を緩ませる。
「心配するな。俺も会長に釘を刺しておいたし、しばらくは大人しくしてるだろう。何かあれば、俺が守る」
朝比奈先輩は私を安心させるようにそう言うと、私の顎を掴んでいた手を離して私の頬をまるで猫にやるようにゆっくりと撫でた。
それから朝比奈先輩と一緒に会議室を出て営業課のオフィスに戻ると、自席の椅子に座る前に織田君に声をかけられた。
「陽世莉ちゃん 、会長に呼ばれるなんて、何かあったの?大丈夫だった?」
心配顔の織田君を安心させようと私はニコッと笑顔を作る。
「私、会長の顔を知らなかったんだけど、実は顔見知りのおじいちゃんが会長だったって事がさっきわかって。世間て狭いね」
「こら、また逃げるな。こんなんじゃあ、会長に疑われるぞ」
「……逃げてません。でも……会長を騙す自信はありません」
弱気の私を見て、朝比奈先輩がフッと頬を緩ませる。
「心配するな。俺も会長に釘を刺しておいたし、しばらくは大人しくしてるだろう。何かあれば、俺が守る」
朝比奈先輩は私を安心させるようにそう言うと、私の顎を掴んでいた手を離して私の頬をまるで猫にやるようにゆっくりと撫でた。
それから朝比奈先輩と一緒に会議室を出て営業課のオフィスに戻ると、自席の椅子に座る前に織田君に声をかけられた。
「陽世莉ちゃん 、会長に呼ばれるなんて、何かあったの?大丈夫だった?」
心配顔の織田君を安心させようと私はニコッと笑顔を作る。
「私、会長の顔を知らなかったんだけど、実は顔見知りのおじいちゃんが会長だったって事がさっきわかって。世間て狭いね」