クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
「何がですか?」

私が小首を傾げると、織田君は椅子の背もたれに顎を乗せた。

その姿は、まるで高校生。

私より一つ下だけど、朝比奈先輩や真田さんと比べるとやっぱり若いなって思う。

「ねえ、 陽世莉ちゃん、今日この後暇?実はさあ、佐藤さん明後日が最後だから何かプレゼント用意しようと思ってるんだけど、選ぶの手伝ってくれない?」

「良いですよ。私、後十分くらいかかりますけど大丈夫ですか?」

「平気、平気。僕もちょっと発注かけなきゃいけないし。 陽世莉ちゃんがいてくれて助かるよ。ベビー用品にしようと思うんだけど、全然わからなくてさあ」

織田君が眉をしかめて困った顔をする。

確かに独身男性がベビー用品を選ぶというのは結構大変かも。

「何選んでいいのかわからないですよね」

それから、仕事を片付け、二人でオフィスを出ようとすると、ちょうど朝比奈先輩と真田さんが戻ってきた。
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