クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
「これはですね……」

早速きたー。

やっぱり、普段してないのに指輪してたらすぐに気づくよね。

「か、彼が買ってくれました」

そこで仕事をしている彼が……。

「すごーい。そんな高そうな指輪買ってくれるなんて、お金持ちだね。池野さんの彼ってどんな人なの?」

「……容姿端麗で頭脳明晰で、私にとっては本当に天上人みたいな人です」

私の返答に佐藤さんがキョトンとした顔になる。

「それって……王子さまとかそう言うレベルの人なの?」

世界の大企業、アストライアの御曹司なんだもん。王子と言う称号はないけど、その存在自体が王子だ。

「近いですね」

私が真面目な顔で答えると、私達の会話が聞こえていたのか、朝比奈先輩がクスッと笑った。

「そんな人が彼氏って凄いのね」

佐藤さんが苦笑する。
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