クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
「おはよう」

ひよこは相当驚いたのか、口をパクパクさせたまま目を丸くしている。

「動揺し過ぎだ」

ひよこの目を見て微笑むと、また軽くチュッとキスをする。

「あ、あ、あ、朝比奈先輩~‼」

ひよこが拳をギュッと握り、顔を真っ赤にして叫ぶ。

この反応……面白い。

「着いたぞ。シートベルト、俺が外そうか?」

ひよこに覆い被さるようにニヤリとすると、ひよこは首を大きく横に振って断った。

「だ、大丈夫です!自分で出来ます!」

赤面しながらそう言って、あたふたしながらシートベルトを外す。

「遠慮しなくていいのにな」

クスクス声を出して笑うと、ひよこは顔を膨らませて怒った。

「もう、朝比奈先輩‼からかわないで下さい!」
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