クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
「すごい。……こんなに広くて趣のある部屋は初めて……。それにこのお香……とってもいい香り」
ひよこが目を閉じクンと匂いをかぐと、お茶を入れた若女将がにこやかに答える。
「梅花のお香です。上品な香りがして、男性のお客さまにも好評なんですよ」
若女将が部屋を出ていくと、俺はひよこに風呂を勧めた。
「この部屋の奥に風呂があるから、先に入って来るといい」
「でも、朝比奈先輩の方が運転で疲れてるんですから、先輩がお先に……」
「言い合ってるうちに夕食の時間になるぞ。俺はちょっとメールを見ておきたいから、ひよこが先でいい」
「……はい。ではお先にお風呂頂きますね」
ひよこは頭を下げると、襖を開けて静かに部屋を出ていく。
俺がスマホで仕事関係のメールをチェックして三十分ほど経っただろうか?
襖が開いて、浴衣姿のひよこが現れた。
ひよこが目を閉じクンと匂いをかぐと、お茶を入れた若女将がにこやかに答える。
「梅花のお香です。上品な香りがして、男性のお客さまにも好評なんですよ」
若女将が部屋を出ていくと、俺はひよこに風呂を勧めた。
「この部屋の奥に風呂があるから、先に入って来るといい」
「でも、朝比奈先輩の方が運転で疲れてるんですから、先輩がお先に……」
「言い合ってるうちに夕食の時間になるぞ。俺はちょっとメールを見ておきたいから、ひよこが先でいい」
「……はい。ではお先にお風呂頂きますね」
ひよこは頭を下げると、襖を開けて静かに部屋を出ていく。
俺がスマホで仕事関係のメールをチェックして三十分ほど経っただろうか?
襖が開いて、浴衣姿のひよこが現れた。