クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
「うわー、プレスデーってちょっとしたパーティですね」
周りをキョロキョロ見ている私は端から見たら関係者ではなく一般の来場者に見えるかもしれない。
今日はパリのモーターショーのプレスデー。
例年十月に行われていたモーターショーは九月のテロの影響もあって今年は十二月に延期された。
でも、パリの街はクリスマスムードだし、仕事とはいえこの時期にパリに来れたのはラッキーかもしれない。
「まあ、各社の社長クラスの要人も集まるし、独特の雰囲気だよね」
そう話しながら真田さんが私に向かってにっこり微笑む。
各社のブースではシャンパンやパスタ、ピザ、オードブル等振る舞っていて、華やかな雰囲気。
服装も男性はラフな格好の人もいるけど、女性はセミフォーマル。
私も絢香ちゃんが選んだ深紅のカクテルドレスを着ている。
本当は私は日本でお留守番のはずだった。でも、昨日の朝、会長と秘書の氷室さんが営業課のオフィスに現れ、私にパリ行きの航空券を手渡した。
周りをキョロキョロ見ている私は端から見たら関係者ではなく一般の来場者に見えるかもしれない。
今日はパリのモーターショーのプレスデー。
例年十月に行われていたモーターショーは九月のテロの影響もあって今年は十二月に延期された。
でも、パリの街はクリスマスムードだし、仕事とはいえこの時期にパリに来れたのはラッキーかもしれない。
「まあ、各社の社長クラスの要人も集まるし、独特の雰囲気だよね」
そう話しながら真田さんが私に向かってにっこり微笑む。
各社のブースではシャンパンやパスタ、ピザ、オードブル等振る舞っていて、華やかな雰囲気。
服装も男性はラフな格好の人もいるけど、女性はセミフォーマル。
私も絢香ちゃんが選んだ深紅のカクテルドレスを着ている。
本当は私は日本でお留守番のはずだった。でも、昨日の朝、会長と秘書の氷室さんが営業課のオフィスに現れ、私にパリ行きの航空券を手渡した。