クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
五十嵐さんが苦笑しながら織田君に声をかける。
「五十嵐さん?」
織田君は五十嵐さんを見ながら戸惑った顔をする。
「無様なだけよ。さっきその子に見せつけるようにわざと悠人に触れたら、怖い顔で「五十嵐らしくない」って怒られちゃった。悠人はね、彼女をそれはそれは溺愛してるわ。札幌でも彼を誘ったけど、断られたの」
札幌でも朝比奈先輩を誘った?
でも、あの日……彼は東京に帰ってきた。私の誕生日を祝うために……。
信じられない。五十嵐さんみたいな綺麗な人が朝比奈先輩に振られるなんて……。
「……陽世莉ちゃんを泣かしたら許しませんよ」
悔しそうな表情をしながら織田君が朝比奈先輩を見据えると、朝比奈先輩は真摯な目で頷いた。
「ああ。肝に銘じておく」
朝比奈先輩の言葉を聞いてスタスタとこの場を歩き去ろうとする織田君の背中に向かって私は言った。
「五十嵐さん?」
織田君は五十嵐さんを見ながら戸惑った顔をする。
「無様なだけよ。さっきその子に見せつけるようにわざと悠人に触れたら、怖い顔で「五十嵐らしくない」って怒られちゃった。悠人はね、彼女をそれはそれは溺愛してるわ。札幌でも彼を誘ったけど、断られたの」
札幌でも朝比奈先輩を誘った?
でも、あの日……彼は東京に帰ってきた。私の誕生日を祝うために……。
信じられない。五十嵐さんみたいな綺麗な人が朝比奈先輩に振られるなんて……。
「……陽世莉ちゃんを泣かしたら許しませんよ」
悔しそうな表情をしながら織田君が朝比奈先輩を見据えると、朝比奈先輩は真摯な目で頷いた。
「ああ。肝に銘じておく」
朝比奈先輩の言葉を聞いてスタスタとこの場を歩き去ろうとする織田君の背中に向かって私は言った。