クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
凄くセクシーで見てるこっちが恥ずかしくて顔が火照ってくる。

浴衣姿の朝比奈先輩も大人の色香が漂って素敵だったけど、このバスローブ姿はちょっとお子様な私には目の毒だ。

朝比奈先輩の顔だけ見るようにして、私は彼に聞いてみた。

「絢香さんがどの部屋に泊まるのかなって思って。親子でも社長の部屋はないと思うし……。朝比奈先輩は知ってますか?」

「多分、真田の部屋に押し掛けてるだろうな」

フッと朝比奈先輩が面白そうに笑う。

真田さんの部屋~?

確かに……絢香さんは真田さんが好きだけど……そんな突撃みたいな真似して大丈夫なの?

「止めなくていいんですか?」

「絢香だってもう大人だし、止める理由がない。それに、真田がどう決着つけるか見てみたいしな」

朝比奈先輩がどこか黒い笑みを浮かべる。

「朝比奈先輩……楽しそうですね」

「真田にはいろいろからかわれたからな。今度は俺が楽しむ番だ。だが、あいつらの話はもういい」
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