クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
タクシーを呼び悠人さんと一緒に後部座席に乗ると、見送りのために出てきた父が悠人さんに声をかけた。
「陽世莉の事を頼みます。幸せにしてやって下さい」
父が深々と頭を下げる。
そんな父は初めて見た。
この言葉を聞けただけでもここに来て良かったかもしれない。
「ええ、必ず」
悠人さんが真摯な目で父を見て告げる。
彼の言葉に涙が出そうになった。
タクシーが発進すると、悠人さんが私の頭の上に手を置いた。
「よく頑張った」
何も言わなくても察してくれる悠人さんにそう言われ、涙腺が一気に緩む。
逃げてちゃダメだ。
これからも自分の家族と向き合わなきゃ。
「大丈夫。俺がいるだろ?」
悠人さんがズボンのポケットからハンカチを取り出すと私の涙をそっと拭う。
「陽世莉の事を頼みます。幸せにしてやって下さい」
父が深々と頭を下げる。
そんな父は初めて見た。
この言葉を聞けただけでもここに来て良かったかもしれない。
「ええ、必ず」
悠人さんが真摯な目で父を見て告げる。
彼の言葉に涙が出そうになった。
タクシーが発進すると、悠人さんが私の頭の上に手を置いた。
「よく頑張った」
何も言わなくても察してくれる悠人さんにそう言われ、涙腺が一気に緩む。
逃げてちゃダメだ。
これからも自分の家族と向き合わなきゃ。
「大丈夫。俺がいるだろ?」
悠人さんがズボンのポケットからハンカチを取り出すと私の涙をそっと拭う。