クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
リビングが広いこともあって、ツリーの高さは私の身長を超えていた。

百八十センチくらいありそう。

オーナメントは赤がメインでクリスマスムードたっぷり。

これだけ大きいと飾り付けも楽しい。

パリで買ってきたのか、飾りもお洒落で可愛いし。

「これから毎年、こうやって飾りつけしていこう。数年後には人数が増えてるかもしれないな」

悠人さんは悪戯っぽく微笑むと、最後にツリーの天辺に可愛いサンタを飾りつけ、リビングの明かりを消す。

赤、青、黄、緑のイルミネーションが綺麗だった。

「キレー!」

私が感嘆の声を上げて後ろにいる悠人さんを振り返ると、彼は背後から私を抱き締めキスを落とした。

甘いキスに胸が熱くなる。

毎年これを悠人さんと眺めるんだ。

そう思うと心が満たされて、幸福感でいっぱいになる。

悠人さんと一緒に歩む未来。
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