クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
ノートパソコンを閉じると、悠人さんはソファーから立ち上がり、私にチュッと軽くキスをしてリビングの電気を消すと、バスルームに向かった。

摩天楼の夜景をバックにキラキラと光るクリスマスツリー。

これが自分の家で見れるのだから凄く贅沢だと思う。

「自分の家……か」

フフっと思わず笑ってしまう。

悠人さんは私が欲しいものを……大切なものをいつもくれる。

この家で彼と一緒に年を重ねていきたい。

春も夏も秋も冬も……悠人さんが一緒なら素敵だろうな。

そんな事を考えながらボーッとまどろんでいると、だんだん瞼が重くなってきて……。

シャワーを浴び終えた悠人さんが戻ってきて、寝落ち寸前の私の身体をクスッと笑いながら抱き上げる。

「悠人さん……好き」

私は悠人さんの首に手を絡めた。

ゆらゆら揺れて気持ちいい。
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