クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
でも、悠人さんと私の物語はこれからが本番。

小説のように彼と結ばれたからって終わりじゃない。

喜びも悲しみも彼と一緒に分かち合って、私も彼を支えられるよう強くなりたい。

守られるだけじゃなくて、私も彼を守りたい。

私が朝食を食べ終わると、悠人さんが澄まし顔で言った。

「クリスマスツリーに行ってきますの挨拶は良いのか?」

「え?」

ツリーに挨拶?どういう事?

不思議に思いながらリビングに行ってクリスマスツリーに近づくと、昨日はなかった赤い小さな箱がツリーに飾られてて…………。

私が悠人さんの方を振り返ると、彼が笑顔で頷いた。

「開けてみろ」

箱を手に取り包み紙を破って箱を開けると、その中にあったのは高級ブランドの腕時計だった。

「これ……私に?」

「それをしてると、毎日仕事を頑張ろうって気になるだろ?」
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