クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
「風邪じゃないんです。ちょっと悪い物食べたら唇がかぶれちゃって……。佐藤さんに移る心配はないので大丈夫ですよ」
私のへんてこな言い訳に、佐藤さんは訝しげな視線を投げる。
もちろん、唇がかぶれたと言うのは朝比奈先輩にもうキスさせないための大嘘だ。
昨日はあのキスと真田さんの恐ろしい忠告のせいで私はまた寝不足。
『逃げると多分……食われるよ』って真田さんは言ったけど、真意はわからない。
真田さんに突っ込んで聞きたかったけど、怖くて聞けなかった。
やっぱり気になって聞こうにも、真田さんは名古屋に出張で今日は戻らない。
真田さん、昨日の言葉の意味って、朝比奈先輩に襲われるって事ですか?
すでに襲われかけてるんです……なんて事、真田さんに言えるはずもなく、私はマスクをしてささやかながら身を守っている。
私のへんてこな言い訳に、佐藤さんは訝しげな視線を投げる。
もちろん、唇がかぶれたと言うのは朝比奈先輩にもうキスさせないための大嘘だ。
昨日はあのキスと真田さんの恐ろしい忠告のせいで私はまた寝不足。
『逃げると多分……食われるよ』って真田さんは言ったけど、真意はわからない。
真田さんに突っ込んで聞きたかったけど、怖くて聞けなかった。
やっぱり気になって聞こうにも、真田さんは名古屋に出張で今日は戻らない。
真田さん、昨日の言葉の意味って、朝比奈先輩に襲われるって事ですか?
すでに襲われかけてるんです……なんて事、真田さんに言えるはずもなく、私はマスクをしてささやかながら身を守っている。