クールな王子に捧げる不器用な恋【番外編追加】
朝比奈先輩の鋭い眼光に負けて正直に事情を話すが、彼の表情は益々険しくなった。

『怒らない』って言ったのに……。やっぱり、朝比奈先輩って怖い。

「その身体でバイトをして、月曜から元気に仕事が出来ると?」

口調が厳しい。

「お前はバカか」っと怒られてる気がする。

朝比奈先輩の言うことはもっともだけど、……自分の責任は果たしたい。

「大丈夫です。……やります」

自分でも滅茶苦茶な事言ってると思う。

でも、明後日で図書館のバイトは最後なんだもん。最後までしっかりやって終わらせたい。それに……あの人にもバイトは辞めるってきちんと伝えたい。

「却下。それに、ひよこの服は昨日の夜フロントに頼んでクリーニングに出してもらった。今日の夕方にならないと仕上がらないし、帰るのは無理だな」
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