幕末の妖狐一族 ①

16.前触れ






……




柚「ん…ここは…


そうか、
私は不知火の屋敷にいたんだ。」



あの時は色々頭がいっぱいいっぱい
だったけど、

今はものすごく落ち着いた。


よく見たら
全身の傷は丁寧に治療されていて
ほとんど治りかけていた。




柚「不知火の血でこんなに早く治ったのか、


それにしても…すごく甘かった。」



吸血をした経験が無かったので普通の人間の味を知らない。



なので不知火の血がより甘く感じた。





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