幕末の妖狐一族 ①
柚「ん?こんな怪我あったっけ…」
胸に小さく花のような痣があった。
柚「もしかしたらどこかで怪我してそれが残ったのか。
どうせ治るからいいか。」
近くに女物の着物が置いてあったので
寝巻き姿から着替えた。
柚「凄く綺麗…」
なんとも鮮やかな薄紅色の桜が描かれており私にはもったいない位魅力的な着物だった。
柚「…丈がぴったり……」
着物は私の体にとてもぴったりだった。
そんな驚きに浸っていると…
不「よく似合っている…
俺が見立てた通りだな」
いつの間にか不知火が壁に背を預け
こちらを見ていた。