幕末の妖狐一族 ①



不「この村では純潔の女鬼がなかなか生まれなかった。
皆待っていたのだ。
お前がこの村に現れるのを。」



柚「それってーー」


跡継ぎをつくるために連れてきたの…?と口に出そうとした。
私はまた誰かに利用されてしまうのか?
心が悲しくて悲しくて思わず涙が出てしまった。


しかし…


不「俺はお前にずっとそばにいて欲しいと思ったからだ。
お前が考えてるような自分勝手な行動はしない。」


柚「ヒックッッえ…?////」



不「フッ…誤解が解けたようだな?
お前は焦らず考えて欲しい。
俺のお前への気持ちは変わらん。」










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