幕末の妖狐一族 ①



涙が止まらなかった。
まるで今までせき止めていたのが一気に流れた。


両親がいなくなって一人でさみしかった。誰も信じることが出来ず夜も満足に寝られる方が少なかった。


両親が死んでしまい、生きる目的が無かったけどまだ私を必要としてくれる人がいることに心が嬉しかった。



コクッ…コクッ…

私は頭を振るだけでいっぱいいっぱいだった。







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