私はあなたを忘れてしまう
無関心なキミ
1年3組 教室
ざわざわ
みんな口々に久しぶり~とか今年もよろしく~などとても楽しそう
そんなやりとりを横目に見ながら香苗に教えてもらった自分の席に座った
香苗もなんだかんだクラスのみんなと楽しそうに話しているのをわたしはぼんやりと見つめていた
ふと日記の内容を思いだした
(隣の席の飯田くんと少し話をした。香苗以外の人と会話をするのはいつぶりだろうか・・飯田くんとは同じ環境委員なのでこれからも話さないといけない・・あまり人と関わりたくないのに・・)
日記の内容はこんな感じだったとような・・・
チラッと隣の席を盗み見た
隣の飯田くんは他の男子と違って落ち着いていてボーっと窓の外の校庭を見ていた
どこか悲しそうなその瞳は虚ろで誰も近寄るなといっているみたいだ
「ゆーずき!どう?誰かとしゃべった?」
「うぅん・・まだ誰も・・」
「そっか・・ゆっくりでいいよ・・大丈夫あたしがいるから!」
「ありがとう・・」