恋も試合も全力で!【番外編】
*好きの始まり【浅海】
【浅海】
裄と愛を確かめあって、眠りについた。
次の日、目を覚ますと目の前に裄の笑顔があって。
夢で見た光景を思い出す。
夢でも裄は笑っていた。
忘れもしない、あの日。
裄を好きになった、あの日のこと。
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中学二年になり、バドを始めて一年が過ぎた。
試合にも出させてもらえるようになった。
県大会、シングルス一回戦。
全国への切符も手にできるこの大会は、
いつもと違って気合いも違う。
まだ二年のあたしが、全国にいけるなんて思ってもいなかったけど、
まわりと一緒にあたしの気合いも充分だった。