恋も試合も全力で!【番外編】
覚悟を決めて、槇とつかった温泉。
「めっちゃ気持ちいいなぁ」
「そうだね」
やっぱり温泉は最高。
こんな気持ちを、一人で感じるなんて嫌だ。
覚悟決めて、良かったかも。
「綾子」
その時、
槇があたしの名前を呼んだ。
「何?」
あたしが相槌を打つと、
「今年は、こんなことしか出来なくてごめんな?」
少し寂しそうな、槇の表情。
こんなことしかって、
あたしには最高のクリスマスプレゼントだよ。
「あたしはこれで、最高に嬉しいよ?
槇とずっと一緒にいられるんだもん」
いつもならばいばいって言う夜も、
今日は朝を一緒に迎えられる。
こんなに幸せなことって、ないよね?
「連れてきてくれて、ありがとう槇」