恋も試合も全力で!【番外編】
*あいつとの関係【遼多】
【遼多】
木ノ本の告白を見てから、俺は無意識に目が香波を追っていた。
香波が笑うと、なぜか顔が赤くなって。
心臓が一気に速くなる。
なんだよこれ………
姉ちゃんに相談すると、嬉しそうに言いやがった。
「遼多、香波のことが好きなんだよ!」
隣にいる裄さんに『ねー♪』なんて言ってる姉ちゃん。
…一発、殴ってもいいですか?
俺が香波を好きとか、そんな恐ろしい考えすんじゃねーよ!
絶対ありえねぇ!
ありえるわけがねぇ!
不機嫌そうな俺に、裄さんが口を開いた。
「遼多ー」
「はい?」
裄さんの言葉は、すごくためになるなと
この時本気で思った。