恋も試合も全力で!【番外編】
それを聞いた遼多は、自分を指差しながら
「お、俺?」
と呟いた。
あたしははにかむようにして頷いた。
そうだよ。
あたしは遼多が好きなんだよ。
焦っている遼多。
あたふたする動きが止まったかと思うと、
「………は!?」
遼多の声が、教室中に響き渡った。
なんだかおかしくて、あたしはクスクスと笑った。
「え? マジ意味分かんねー…」
「そのまんまの意味だよ? あたしは遼多が好き」
混乱してる遼多に、今度はストレートに想いを告げた。
「遼多は? あたしのことどう思ってる?」
遼多の顔を覗き込みながら、恐る恐る問いかけた。
「えっと………」
口にしようとして、ためらう遼多。
そして、次の瞬間。