恋も試合も全力で!【番外編】
俺は、
隣にいる香波の肩を、そっと抱いた。
「遼多?」
そして、
びっくりしてこっちを向いた香波に、
軽くキスをした。
「り、遼多?」
目をパチクリさせる香波。
こんな香波さえも、可愛く見える。
だから俺は、もっと深いキスをした。
「んぅ……」
香波の口から漏れる、甘い吐息。
聞こえないフリをして、更に唇を深くした。
唇を離すと、香波は思い切り息を吸った。
「なんか今日…遼多変…」
まだ少し荒れた呼吸で、香波は呟いた。
「香波が可愛すぎるんだって」
そう言って、香波を思い切り抱きしめた。
そんな俺に、香波はまだ納得していない様子。
確かに、いつもの俺とは違う。
可愛いなんて絶対言わないし。
でも、今日ぐらいいいだろ?
せっかくのクリスマスなんだから。