恋も試合も全力で!【番外編】
香波は、
俺の腕の中でそっと目を閉じた。
俺を感じてくれているんだろうか?
付き合い出した頃よりも、確実に好きが大きくなってる。
俺をこんな気持ちにさせたのは、香波ただ一人。
だから、ずっと守っていきたいって思う。
明るくて、
いつも元気な香波も、
俺の腕に包んでしまえば、こんなにも小さい。
強く見せているだけで、本当は誰よりも弱いんだ。
一緒にいるうちに、少しずつそれが分かってきた。
だから俺は、いつも香波の支えになろうと、
手を差し伸べるんだ。
それを香波は、素直に受け取ってくれるから、
更に好きになる。
恋というサイクルの中から、俺はもう抜け出せないんだ。
抜け出そうとも思わないけど。