恋も試合も全力で!【番外編】


「遼多ぁー」


その時、

腕の中から、香波の甘えたような声がした。


「ん、なに?」


自然と優しくなる、俺の声。


「大好き」


香波は、そっと呟いた。


香波の好きは、

いつも腕の中に香波がいる時に聞ける。

多分、俺に甘えてる証拠だ。


「俺も、大好き」


だから、俺も、

香波が甘えてくる時しか言わない。

その方が、重みが増すだろ?


俺はいつも、心からの愛を、香波にあげたいって思うから。


なんて、
俺ってクサいだろうか?


けど、俺をそうさせてるのは香波。

香波の存在が、俺を変えたんだ。


きっと俺の存在も、香波を変えていると思う。


だから、二人で変わっていこう?




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