恋も試合も全力で!【番外編】
*好きの始まり【裄】
【裄】
いつからだろう?
こんなに浅海を好きと思ったのは。
隣で眠る浅海を見つめながら、ふとそんなことを考える。
昨日の夜、旅行に出かけてる家族の留守中に、浅海を呼んで
愛を確かめあった。
浅海がたまらなく愛しくて。
俺の腕の中で甘い声を漏らす浅海を、
もう離したくないと思って。
俺の中で、こんなにも浅海が大きな存在になっていたことを
気付かされた気がした。
浅海が、俺の名前を呼ぶだけで
話しかけるだけで
胸が締め付けられて苦しくなる。
今すぐ抱きしめたくなって、やっとの思いでそれを止めるんだ。
できることなら、ずっと浅海に触れていたい。
そう願わずにはいられなくて。