恋も試合も全力で!【番外編】
「なんか今回、素直じゃね?」
抱きしめながら問いかけると、少し顔を赤くしながら浅海は言った。
「んー……今回はあたしも限界だった」
やべぇ…
すっ………ごく、可愛いんだけど///
「あたしもう少し、心の広い女になるね?」
「いいよ、そんままで」
「え?」
下から聞こえた、びっくりした浅海の声。
浅海は変わんなくていいんだよ。
「浅海の嫉妬、嬉しいし。そんままでいいよ」
頭を撫でながら言うと、浅海は微笑みながら『うん』と頷いた。
さっきまで俺たちを見ていたまわりのやつらも、
今ではもう流れにそって歩いていて。
だから俺は浅海の唇に軽くキスをした。
浅海は唇を押さえて少し怒ったけれど、すぐに笑顔になった。
まあでも、
あんまり変なことで喧嘩はやめような?
《END》