恋も試合も全力で!【番外編】
それを聞いた女は、ふわっと笑った。
「良かったぁー。同い年だ」
その笑顔に、思わずドキッとしちまって。
なんで、ドキッとしてんの、俺?
女は、なおも話しかける。
「あたし、坂井綾子。
良かったら仲良くしようよ」
仮にも今は、試合中。
試合中に友達作りって。
ある意味すごいんだけど。
けれど俺は、思わず頷いていた。
「やった。よろしくねー」
女がそう言った時、インターバルが終わった。
2セット目が始まって、そいつはストレート勝ち。