恋も試合も全力で!【番外編】


顔を歪める裄。

こっちが聞きてぇし…


「そういえば、裄、好きな子いるんだっけ?」

「ん? あぁ…」


今回の大会で、主審を一人出さなければならない時、

一年を止めてまで主審におりた裄を問い詰めると、

好きな子だったからと白状した。


そんな裄の好きな子は、綾子と同じ中学。


「お前、チャンスだぞ?
好きな子と同じ中学だからさ」


裄と肩を組んで、耳元でそう言うと、

少し焦ってる裄。


いいもんが見れそうだな、こりゃあ。




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