恋も試合も全力で!【番外編】
「……はっ? え、う、はっ、えぇぇ?」
びっくりして、上手く喋ることができなかった。
「か、彼女って………はぁ?」
びっくりしながらもそう言うと、
「俺ずっと綾子が好きだったんだって。だから、付き合お?」
少し恥ずかしそうに、
けれどまっすぐ伝えてくれた。
あたしは思考回路が一瞬停止して、
そのあとハッと我に返ったように両手で口を押さえた。
目からは、どんどん涙が溢れ出す。
「え……う、うそだぁー」
“好き”なんて、
“付き合おう”なんて、
あたしが1番欲しかった言葉だから。