恋も試合も全力で!【番外編】
まるであたしを感じるように、何度も何度も重ね合わせる。
あたしはそれを、黙って受け入れた。
あたしも槇を感じていたいから。
唇が離れて、至近距離で見つめ合うあたしたち。
「ていうかさ、今更?」
「……はっ?」
バカにしたように笑う槇に、あたしはムッとして返す。
「綾子が彼女で良かったってより、むしろ綾子じゃなきゃダメなんですけど」
槇の言葉に、あたしの顔は一気に赤く染まる。
そんなあたしの唇に、またひとつキスを落とした。
「意地っ張りで強がりで、可愛くないこともいっぱい言う綾子が、
俺は可愛くて仕方ないんだよな」
あたしの心臓、爆発寸前。
ドキドキが止まらない。
そっと上目遣いで槇を見ると、
キスをくれながらゆっくりと押し倒された。
そのあとのことは、ご想像におまかせ?
《END》