片恋専門〜最強モテ子と落ちない彼 番外編〜
駅に着く頃には俺たちはすっかり打ち解けていた。

「バスケ漫画と言えばの王道だよね!!
最後のシーンとか鳥肌モノだったわ〜」

「引き分けってのが良かったよね!」

「そうなの、そうなの!! 三浦くん、なかなかわかってるねー」

「ははっ。何で上からなんだよ。
ー俺、腹減ったんだけどちょっと付き合わない?」

俺は駅前のラーメン屋の前で止まった。
女の子にラーメンなんて普段の俺なら絶対しない。ケーキの美味しいカフェとかそれなりにリサーチしてあるし。

けど、風子ちゃんならいいかと思った。 ラーメン屋に入るの恥ずかしいってタイプでは確実になさそうだし。

「あ、いいねー。 私、餃子も頼む!」

やっぱり。


俺の前にはチャーシュー麺、風子ちゃんの前には味噌ラーメンと餃子が湯気をたてて運ばれてきた。

二人ともしばし無言で箸を進める。


「そういえばさー、三浦くんとまりあは何がきっかけで仲良くなったの?」

わりと不思議だったんだよねーと風子ちゃんはラーメンをすすりながら言った。








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