片恋専門〜最強モテ子と落ちない彼 番外編〜
「や、参戦する気ないし・・・てか、風子ちゃん面白がってるでしょ?」

「ないない、そんなことないよ〜」

「すげー白々しいんだけど・・。

とにかくさ、俺はあの二人の邪魔するつもりは全然ないしまりあに余計なこと言わないでよ」

うん、高村に妙なこと言われてなんか血迷ってたけど、やっぱりこれでいい。

俺は何も言わないし、何もしない。

ものすごくきっぱりと決心がついた。

さっぱりした気分の俺とは対照的に風子ちゃんはものすごく不満げだ。

親友の恋に波風たてたいんだろうか?

「そっかー、まぁ三浦くんがそう思うならいいんだけど。

私って、どんな漫画でもたいてい当て馬キャラ派なのよー。 期待しても無駄ってわかってても応援しちゃうってゆうかね。ごくごく稀に、当て馬勝利エンドの漫画があるとものすごーく嬉しくてさ!
わかるかな、この気持ち?」

「ごめん、何言ってんだか全然わからん」

「えーと、あれよ。判官贔屓ってやつ!
だから、俄然三浦くん応援したくなっちゃったのに〜」

要するに、望みが薄い方に同情しちゃうってことか。

「気持ちはありがたいけど・・。
俺、まりあに恋愛感情があるのかはよくわかんないんだけど、すごく大事なのは確かなんだ。
あいつがせっかく幸せ掴んだとこに水差すようなことしたくない」









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