先生と私
「あはは、もう照れちゃってー」
いつの間にか、わたしはそんな言葉を発していた。
「ゆいの恋、応援するよ」
ああ。
こんなの嘘だ。
嘘っぱちだ。
応援なんて本当はしたくないのに。
本当は泣きたくて仕方がないのに。
本当は
「…ありがと」
ゆいは布団にもぐったままぼそっと言った。
そんな姿も可愛くて、心から愛しいと思った。
それでも。
どうあがいても、わたしたちは『友達』で。
それ以上にもそれ以下にもならないわけで。
それでもせめて、もうしばらくこの子の傍にいたいと思った。
卒業するまでは。